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「技術選予選体験記4......予選」
予選 第1種目 急斜面整地 大回り

 (スポーツマンコース:スタート位置が低め)

いきなり、急斜面での大回り。

.........と言っても、この大会の場合、急斜面で無い種目は予選では無かったりする。

大会バーンを見ると、雪が今シーズンは多かったので、斜度は相変わらず無い。けれども、2週間前には無かった天然のウェーブが左半分にコンニチハ、している。

聞いてないよな。

さて、どうするかなぁ、と思ってみるけれど、試しに滑らせてくれる訳でもないので、スタート位置も少々低いので、漕いで、漕いで、漕いで、1ターン目が終わったときには、その 出っ張り を過ぎ去ってしまえば良いのではないかとのコースレイアウトとした。

選手が集まってきて、インライン等でお世話になっている知り合いに「おはようございます」と挨拶をして、スタートに備える私。

目の前にある黒い3Vは、とりあえず、かなり柔らかい部類に入る。この柔らかさが、元々の板の柔らかさなのか、板の張りが無くなってそうなっているのかは不明ではあるが、所詮、私なぞ新しい板を履いたからといって、点数が変わるモノでもなかろうとも思ってみる。

とにかく原因はさておき しなり が出るこの板なのだから、まっすぐ直滑降で降りるつもりで板を踏んでいけば丁度良いくらいではないかなぁ、と思った。

私の前のヒトが滑り、微かにジャッジの点数が聞こえてくる。

.........厳しい。

チト不安な考えが過ぎる。

しかし、この2週間ほど、寝ているときも起きているときも、この1本目のこの瞬間を何度もシミュレーションした、その場面が、もう目前となっている。

不安もあるが、やっとこの瞬間を迎えられたという嬉しさの方が大きい。

さてと、私の順番ですな、と思い、どこかの本に書いてあった、
ニンゲンは笑顔の時が一番リラックスした状態で、最大のチカラを発揮できる

という言葉を信じて、なにも面白いこともないのに、突然 笑顔 を作っている私。

多分、他の選手が見ていたら、ついに急斜面に恐れをなして、逝っちゃった?なんて思われたに違いないが、まあソレも良しとしよう。それに誰も見ていないだろうし。

スターター役の役員の 「スタートどうそ」 という声を聞いて、ミニキャンプを張ったときに若手君に教えてもらった、スタートの方法で漕いで、漕いで、また漕いでスタート。

あとは、あんまり覚えていたいけれど、3ターンくらいでゴールした記憶がある。

点数が読み上げられるが..........なんだかイマイチな点数。

これは今年もダメかもね、と思って他の選手を見ているが、思ったほど点数が伸びていない。まあそんなに悪くもないか、と気持ちを切り換えて次の種目に向かう。

−−−
予選 2種目 総合滑降

 (ビーナスコース:気持ちスタート位置が下)

このコースを滑ったのは、今シーズン2回。

コロコロ(雪の固まり)が多くて、まともに滑られた記憶が無い。

今日はどんな感じなのかな、と思ってゲレンデを見ようとするが、目の前にあるのは空中ばかりで、ゲレンデなんてマッタク見えない。

見えるゴールは遙か彼方。

ここで滑らせるっていうもの、どうかと思うね、ホントに、などと誰に言うまでもない不満を考えながら、どう滑るかな、と頭を悩ます。

谷底に飛び込んでいくようにスタートして、大きく3つ、中くらいを2つ、最後に大きく2つくらいで良いのではないか、と思って。

他の選手の滑りを見ていると、ホントに皆さんオカシイですよ、目の前は空中だというのに、ガンガン漕いでスタートして出ていくのですから。

さてと私。

天気も良くて、ちょうどスタート位置が風が通りすぎないために、そんなに待ち時間も苦しくなく、良い感じ。

ロングと同じように、板を横に向けないように、という注意点だけアタマノナカに思い浮かべながら、スタートする。

漕いで、漕いで、また漕いで、奈落の底が見え始めて、ターンを開始した。

..........までは感覚的に悪いものでは無かったけれど、やっぱり居ましたよ コロコロ が。

ズダダっとターン後半で落とされ気味になりつつ、チトまずいなこりゃ、と思って。

無理矢理、中回りを入れて、ゴールまで持ち込む。

得点..........これまた伸びず。

まあそれでも、他の選手も同じなのかなぁ、と甘い考えを思っているけれど、世の中そんなに甘くもなく、ちょっち暗雲漂う感じがする。

それでもまあ、悪い方では無いな、と思いながら次の種目の小回りに向かうため、一旦ゲレンデを降りて、板を履き替える。

休憩なんかもあったりしたので、出発前に仕入れてきたバナナを同じクラブの若者と食べながら、午前中の反省。

総合滑降で、点数が伸び悩んだ若者は、
「僕、バナナ好きなんですよねー」

などと言いながら、1本、2本、3本.........凄いな、若者よ。若いって素晴らしいな、学生って素晴らしいな、と思ったりする。

しかし、食べ終わると
「食い過ぎたー、腹痛いー」

とか言っているし、ウチラ選手なんだから、もう少し考えろよ、と言ってみるが、「えへへ」と笑顔で答えられて終了。

まあいいか。

−−−
予選 3種目 急斜面整地 小回り

 (スポーツマンコース:スタートやや下)

さて、ここまでの種目を、小さなミスはあるものの、無難にこなしてきて。

今シーズンに1ヶ月かけてトレーニングした、苦手種目のショート。それでも最近では調子が良くなってきて、ノミのような自信はあったりもした。

スタート位置も低くて、距離も大したことの無く、コース状況も、それほど激しいモノでは無い。

過去の大会で、この種目は全くダメなんですよね、でも今回ばかりは積極的に滑ってみるもんね、とココロノナカで思ってみる。これが裏目に出ることも知らず。

昼食前に、コース整備のために、小回りのコースを横滑りで降りることが出来たので、コースコンディションは、だいたい分かったつもりで。

さて、種目が始まって、皆さん、この斜面が怖くないのですか、という思いで見ながら、観察しているうちに、私の順番が近づいてきた。

これまでの3回の大会は、
転ばないように滑る

とか
完走すればOK

なんて気持ちだったけれど、今回の私、気合いを入れて、攻めてみます、と飛び込む急斜面へ。

コース整備をしたときに、思いのほか雪が柔らかかったので、スピードのレンジを上げるために、2ターンほどあまり踏まずにスタートする。

さて、ここから板を踏んでいこうかな、と思いながら、

アレ?

ちょっち板が踏めませんが、

オヤ?

板が踏めないどころか、スピードが限界を越えているようですが、

もしもし?

終わってしまったのですが。

やっちゃいました私。
大暴走。

ビバ!逆噴射。

ターンも何もあったものでは無く、滑り終わった瞬間に 「やっちゃった」 という言葉がアタマノナカをコダマして、滑りの感覚が走馬燈のように.......。

遠くから聞こえてくるジャッジの点数は、大会の終了を意味するような点数。

終わっちまったなぁ(遠い目)

と思いながら、トボトボと帰り支度をする。

若者に
「大丈夫っすよ。全然問題ないっすよ。」

と慰められ。
「凹んだときには。ちょっと休憩した方がいいっすよ。あっクレープが僕食べたい」

と、何が問題ないのか全く不明であるし、この際クレープは関係ないと思うのだが、何年ぶりかで、私もクレープを食べてみる。

準決勝へは多分大丈夫だと思うのですが、作戦として、初日に決勝進出できる順位をキープしておき、更には準決勝の種目の不整地小回りで、多分私は必ず得点が悪いと思うので、その分のアドバンテージが欲しかったのに。

終わったなぁ(遠い目)

宿に帰ってみたものの、気が晴れる訳でもなく、結果発表まで長いなぁ、と思って、禁断の ヤケ酒用のビール に手が伸びる。もういいや、と投げやり状態で、夜ご飯も食べる前から、グビグビと飲んでしまう。

ほろ酔い加減になる頃に、やっと気持ちも晴れてきて、まあいっか、という気持ちになる。結果発表は午後8時。けれども発表直後に行く気もしない。

若者に、ヒトリで行って私の分も見てきておくれ、まあ見る間でもないけれどね、あははー、などとかなり選手とは思えない状態になっている。9時に近づくという時に、若者が 「一緒に行きましょうよぉ」 と言うので、そうだな、自分で見るのが良いな、と思い、結果の会場に出掛ける。

大会本部に行って、さてとりあえず、準決勝の出場リストに、私の名前はありますか、と見ると、
あった、私のゼッケンと名前が

..........ちとウレシ。

さて問題の順位、
あっ、決勝圏内だ(喜)

いやはや、良かった、良かったと思いながら、若者を見ると、全日本圏内まであとチョットということで、「ちょーうれしー」 を連発している。

私も嬉しかったが、まあ嬉しがるのは若者の特権としておこう。

とりあえず、種目別に言えば、急斜面大回りは思いの外順位が良くて、40位台。

ちと失敗した総合滑降は、案の定で、100飛び台。まあココまでは予想の範囲内であるし、コレまでの私の成績からすれば、「ちょー上出来」の部類であるだろう。

さてやっちまった急斜面整地小回りですが、300位台半ば(屍)

いつもの私の順位といえばソレまでなのですが。

「もう少しは上手く滑られるのに」と思ってみた瞬間もありましたが、これも実力のウチなのだろうと思って。

失敗するのも実力。

とにかく、明日の準決勝はガンバロウな、と若者の二人で誓い合うのした。いやはや。

| comments(0) | trackbacks(0) | by ともぞう とか めっく とか
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