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「技術選予選体験記5......大会その1」
大会前日。

久しぶりに大会前日から大会会場となるスキー場で調整を行う。翌日から大会ということもあり、それほどゴリゴリと滑ってみても、ただただ疲れるだけだろうなぁ、と思った私は、滑り始める前から各種目を2本づつまでしか滑らないとココロに決めてゲレンデに立つ。

平日のスキー場とは思えないほどの、やや殺気立ったゲレンデに翌日から大会を迎える選手達が、ぐいんっ、ぐいんっと滑っている。

その中に混じって、急斜面での総合滑降のイメージ、急斜面でのロングターンのイメージ、急斜面でのショーとターンのイメージを作る。

予定通り2本づつ消化して、その滑りをビデオで確認して、もう少しこうした方が良いかもねぇ............と思って、もう何本滑ってしまおうか、とも考えてみたけれど、アタマノナカを「もう一本、そこがスキーの止めどころ」という、安全対策的な標語が駆け巡り、まあ中斜面で、ぼちぼちと調整して撤収するかということになった。

宿に帰って、その日に撮影したビデオを睨みつつ、シーズン当初からあった「調子の良さ」という感じが、いつの間にか「不安」に変化して、ネガティブな気持ちが強くなる。

大丈夫なんだろうか。

大会3日間で、予選、準決勝、決勝と進んでいくうちに、最終日の決勝には4分の1の選手しかゼッケンを付けていられないこの大会のシステムで、最終日まで自分自身もゼッケンを付けていられるのだろうか。

と、そんな思いを胸に、布団の中に潜り込む。

明日は大会だ。

シーズンでの一番のイベント。

これを目標に頑張ってきた部分も、スキーヤーとしての私としては気持ちの中で大きなシェアを占めている。

うん、頑張ろうと睡魔のナカに溶け込んでいく。

熟睡............という感じにはならなかったが、十分な睡眠をとって、当日の朝を迎えた。

昨シーズンまでは、とにかく大会で決勝のステージに立つという、チャレンジ的な精神で大会に臨んでいたのだけれども、昨年運良くそのステージに立てて、今年は昨年と同様に決勝のステージに立つことが出来るのだろうか、という不安が強くなってしまった。ちょっと守りに似た感じの気持ち。

宿からゲレンデに板を運び、目の前にある3セットの板を見つめる。

整地ショートで使用する板は昨年と同様の サロモン デモ10パイロット 160センチ。

今年モデルの155センチの板も自宅にはあったのだが、滑り込み度合いを考えて、リスクの少ないこの板を選択。

不整地ショートも昨年と同様に サロモン エッキプ10 168センチ。

整地ロングでは、新車を投入するけれど、基本的には昨年の古ぼけた板と同様の乗り味となる サロモン エキップ10RC 176センチ。このモデルはサイドカーブのラディウスが10メーター後半で、最近のロングターンモデルの21メーターよりも小さい。技術がチープな私のこと、曲がりやすい板を選択したかった、という意思でこのモデルとなった訳で。

そんな私の愛機たちとともに戦うよ、と気合をちょっぴり入れてみる。

大会に参加する知り合い達に、オハヨウゴザイマス調子はいかがですか、とお決まりの言葉を投げかけながら、徐々に大会開始に向けて、集中力を高めていく。

そして、急斜面の総合滑降を皮切りに、私の大会は始まった。

2週間前のこのバーンで、ハイスピードターンの途中で、左足のスキーが消息不明になって、ごろごろごろごろとゲレンデと仲良しになってしまった今シーズンの因縁の場所。

緊張度合いが最高潮に達するナカで、その気持ちに反比例して天候は快晴、その空を見上げながら、今年は調子が良いハズじゃないかと、思い直し目の前の谷底にスタートする。

何秒かでゴールして、ジャッジが下す私の判断はと聞くと、普通の点数が読み上げられる。

こんなもんですかね、と思っているとサポートから、相対的にかなり良い点数だよ、というハナシ。後から滑り降りる他の選手の点数を見ても、確かに相対的に悪くない............いや、むしろ良いほうである感じ。

これはもしや............とテンションが上がって、やる気も最高潮に達する。

いくでー、っと気合を入れるものの、この大会の場合、参加者が男子は500名弱で、女子も入れれば600名を超える選手が滑るため、滑走種目のローテーションによっては、かなりの待ち時間が発生することになる。

んで、

私の場合にも、1種目を滑ってから、この日の残り2種目を滑るまで時間が空いて。

快晴の空に眩しく輝く太陽が、だんだんと西に傾き初めるにつれて斜面は陰り、雪は引き締まり固くなり。

急斜面整地ショートは大したことは無かったが、急斜面整地ロングターンなんざ、斜面が日に陰りまったく見えない感じ。

この状態は、この大会に初めて参加したときに見た、その状態と似通っている。

あの時といえば、とにかく斜面が怖くて、挙句の果てに自分の前に滑ったその年の優勝者が、滑走最中に おっとっと とバランスを崩して、とてつもなく帰りたくなって、るるるるるるる状態であった。当然成績も最下位に近いものだった(というか、その年は全ての種目において、そんな感じであったが)

今回も、斜面を見つつあの頃と同じ気持ちにさせられて、帰りたいなぁ、もうやだなぁ、と思いながら、谷底の見えない斜面の頂上に立ちすくむ私。

ゼッケンが呼ばれて、ジャッジのスタートの合図の旗が振られて、えいっやぁ、と谷底に飛び込んでいく。

アタマノナカが まっちろ になりながらゴールする。

そんな感じで終了した種目は、当然のように点数が悪く、浮かばれないなぁ、とゲレンデを後にする。

1日を通して集中力を維持したり、滑るときの集中力のコントロールが出来たり、なかなか難しい...............というか、修行が足らないなぁ、と思ったりする。

とはいえ、初日終了時点で、総合滑降の貯金のおかげで、昨年よりも良い順位に位置することが出来て、まあよろしいのではないかと思ったりした。

そして、夜に発表されたリザルトにより、翌日の準決勝も滑られることが決まって、軽くアルコールを注入して布団に入る。
| comments(0) | trackbacks(0) | by ともぞう
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