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「いつかはクラウン......その1」
スキーを始めて何年か経ったとある年に、お正月に行ったスキー旅行で初めて全日本スキー連盟公認の指導員の方にスキーを教えてもらって、ははーん、こーゆースキーも面白いなぁ、と思って。

その指導員の人が「こんどバッチテストやるから、2級とか受けてみたら?」と誘ってくれて受験にした時の検定終了後に指導員の人たちと一緒に滑ろうかと誘ってくれて、その中にバッチテストの最高峰と呼ばれるクラウン・プライズ持ちの方が居て、すげーなー、と思いつつ、まあ別世界のハナシだな、と思っていた記憶があった。

けれど私もいろんな検定とかを経験して、技術選の予選会とかに参加するようになって、いつの間にかという訳ではないけれどそのクラウンを受ける資格は得られるようにはなっていた。

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これまでの検定を振り返ってみると、

平成4年2月に、悪友と二人愛知県から栂池スキー場まで、ビンボーだったウチラは高速も使わずに日帰りで受験して2級合格(2回目)。どっちが点数が高いか(合否の結果はともかく)なんて勝負をして全くの同点で引き分けだった。

平成4年3月に、2級に受かった時、その検定の役員が「1級も受かるんじゃない?」という社交辞令を素直に信じて1ヶ月後に受験。なんとなく1級合格(1回目)。合格したということよりも、2級を一緒に受けた悪友に十分に羨ましがらせて充実感を得る。合格発表の時に「よっしゃぁぁぁ」と初めて雄叫び。

スキー停滞期............しばらくお待ちください。

平成11年3月に、2回目の挑戦でやっと準指導員検定に合格。嬉しさの表現は小さくガッツポーズ。準指導員ともなると、1シーズンを通じて講習を通じた友人ができて、その仲間たちがすべて合格するならばともかく、残念な結果の人のことを思うと............ちょっと喜べなかったなぁ。

平成12年1月に、準指導員検定に前シーズン合格したお祝いで、自分の実力を試すべくテクニカル・プライズを受験。全く合格するつもりが無かったので、発表の瞬間「よっしゃぁぁぁ」と二度目の雄叫びをあげる。そうテクニカルプライズに偶然合格する(2回目)

平成14年2月に、正指導員検定に合格(1回目)。合格発表は合格者のみゼッケンを読み上げる形式であったので、読み上げられた瞬間に喜びを爆発............としたかったが、前日に検定が終了してから「前祝い」なんて感じで飲み過ぎて気持ち悪くて死にそうだった。

それから技術選の地区選で、素人にしては「それなり」の結果がだせるようになってから3回ほど、最終難関であるクラウン・プライズに挑戦はしていたけれど、問題外なときの方が多くて、2シーズンやっても駄目だからちょっと無理かもねぇ、などと思っていた今シーズン。

私の鬼コーチから、技術選予選会が終了した後に「クラウンを受けてみたら」という言葉を頂いた。これまでは私の方から「そろそろ受けても良いですか」と切り出していたので、割合良い感じなのかなぁと漠然と思って。

まあそんなに期待はできないけれど受けてみるかなぁ、と予選会が終わった直後の気の抜けたアタマで考える私。

場所と日程なんかを考えて、2月のとある週に行われるプライズ検定を受けることに。

んが、職場の後輩君から半年ほど前に「2月はスキーにいかれるかもしれませんが、結婚披露宴の2次会を銀座でやるので来てください」と体重が0.1トンを超える巨漢で言われたら、やっぱりスキーには行けず。

あわよくば日曜日だけでも日帰りで出掛けようかとも思ったけれど、二日酔いのアタマで軽々と行けるほどの距離にはスキー場は存在せず。

プライズ検定を受ける前週にノースキー・デーになってしまったのはちょっと残念だったけれど、今までであれば、慌てふためく私なのですが、今回はテンションも上がっていないので、まあなるようになるだろうとヘラヘラとする。

そして週末を迎えるのですが、さすがに体調も万全にしなくてはならないので、金曜日に仕事が終わってから、前泊で予約をとっておいた宿に乗り込む。

そして、2日かけて行われるクラウン検定がどんなことになるのやらワクワクするねー、と思いながら眠りにつく。

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1日目(事前講習会)

前週に滑られなかった分スキーの感覚の再確認をしようと思い、朝二番くらいでリフトに乗ってゲレンデ上部に立つ。

2週間ぶりのスキーで、それほど斜度が無いハズの斜面もなんだか急に見えて、やっぱりブランクは感覚を鈍らせるものですな、と思いつつ、滑ってみると技量も鈍っていて(屍)

何本滑ってもなんだか変な感覚のままなのですが、コロコロ混じりのゲレンデ悪い、という責任転嫁で納得して(をい)事前講習に突入する。

事前講習会とは、読んで字のごとく検定前に行われる講習で必ず受けなくてはならない義務があったりする。

私の場合、実力が高くない運を味方に付けるスキーヤーのため、あまり何本もの滑りを見られてしまうとボロが出てしまうので、この事前講習はあまり嬉しくは無い。

講習会とはいえ、翌日の検定のジャッジを務める人が講習会の講師をするので、検定の点数には直接影響は無いハズであるけれど、やっぱり自分に対して良いイメージを持ってもらった方がよいと思うので、とにかく一本一本気合いを入れて滑ってみる。

当日は雪が降っていて、さらに気温が猛烈に低い状況でとてつもなく寒かった。使い捨てカイロを足や背中に貼りまくっていたのにもかかわらず。

受験生も多くて待ち時間が長かったのも寒さに拍車がかかった要因のヒトツ。いやマジで寒かった。

とりあえず講習内容の方は、午前中がロングターン系で、午後は不整地ショート中心。

講習自体は1台の板ですべて滑ろうか、とも思っていたけれど、しっかり滑るためには複数台の方が良いかな、と思いつつ。午前中のロング、距離も比較的あったので、まあ長い板を履いて正解だったなぁ、というのが私の感想。

ジャッジの私に対するコメントは「もう少し動きを............ってところかな」とか「もう少し動きを小さく」とか、単純に聞くと正反対のことを言われたりして。

ロングターン系は技術選予選会も含めて、どちらかといえば調子の良かった方なので講師の評価が悪くなかったのは好感触。んで、午後。

不整地ショートのトレーニングになるのですが、不整地用の板も持ってきてはいるものの、検定当日に3台の板を使うというのはさすがに機動性が無くなるので、できることならば2台にしたいと思っていた。なのでなるべくなら整地ショート用の板で不整地もなんとかしたい。

しかし整地ショート用の板は155センチで、深いコブに入るには短すぎてスピードが出せない。けれど不整地用の板は整地ショートを滑るには、ややもっさりとしてしまう。

うーん、どうすっかなぁ、と考えて............もしょうがないので、とりあえず整地ショートの板でお昼休みに不整地ショートの講習を予定しているゲレンデに行って滑ってみる。

そんなに深いコブで検定を実施したら、テクニカルも合わせて80〜90人もいる受験者が滑りきるには時間がかかってしょうがないだろうと思っていたので、ライトなコブ斜面を期待していたのですが考えは甘く(当たり前といえば当たり前)、その時の「左太郎」と呼ばれるゲレンデは、やや間隔があったりとか、リズムが一定でないとか、シャクレていたりとか、手強い感じ。

まあそれでも滑ってみればそれほど厳しい感じではなく、私の不整地を滑る技量であってもなんとかなる感じ。

まあ整地用の板でいってみるか、ということで午後の講習に突入する。

私のクラウンのイメージでは、とにかく正確に、かつ積極的に滑ることが要求されると思うので、短い板ではあるけれどなるべく直線的なラインで滑る。

感覚的にはまあ、私にては良い感じで降りてくることができているなぁ、と思っていたのですが、講師のコメントが「直線すぎる」とのことで、うーん、不整地が滑られなかった私が、直線的に滑ることが出来るようになったことを認めてほしいなぁ、なんて私の過去なんて講師にとっては全くカンケー無いことを思ったりする。

「弧を............」なんてコメントをもらうけれど、弧をイメージすると板を横にしたがる私なので、どうすっかなー、と考えて講師の方にその悩みをぶつけてみると、「縦にズラせば良いのです」なんて言われる。

............ソンナコトガ デキマスカ > ワタシ

まあともかく、そんな感じで午後の部が終了して、結局午前中4本、午後4本で事前講習が終了する。

全体的な雰囲気からすれば、まあ良くできたかなぁ、と思ったりするけれど、昨シーズンだったかに受験したときも事前講習のコメントは悪いものではなかったけど、結果は玉砕だったからなぁ、と気を引き締める。

講習が終わってまだまだリフト停止までは時間があったので、コブ斜面をもう一度滑ろうかなぁ、と思ってみるけれど、大会とかのイベント前日に滑りすぎて疲れてしまっては、基礎体力のない私には、ちょっと厳しいと思って早々に撤収する。

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夜に私の師匠である先生の事務所に遊びに行く。最近の近状とか技術選予選会の来年以降のハナシをしているときに、ふと思い立った私。

そうだビデオカメラの中に今年の大会のビデオがあるからちょっと見てくださいよぉ、とお願いして。

ビデオにポチポチと配線を繋いで、ビールを片手に今年の滑りを見てもらうと、ズバズバと切られて、あーなるほどねー、と。昨年の全日本のジャッジもしている人なので嘘はないので、何を観点にしているのかが再度確認することができて満足。

それでも、なんだが言われたからといって翌日に控える検定に反映させることができるほど対応能力はないので、とりあえずコメントは今後の練習課題としてココロノナカに。

−−−

さて翌日。2日目の検定会が始める。

朝起きると青空が広がっていて、ああラッキーな天気だなぁ、と思って朝食を食べて準備をしてゲレンデに出ると、猛烈に雪が降っていて(屍)

なんだよー、全然さっきと違うじゃないかよー、と天気に文句を言う私。

そんなブツブツ言いながら、整地で2本ほどアップをして、不整地でアップ............をしようと思ったら、夜に降った雪がコブを覆い隠していて、どこにコブがあるのかが分かりづらい状況になっていた。

うーん、都会派スキーヤーの私にはこんな状況は嬉しくないので、まあ感覚を確かめる意味で昨日決めた今日滑るラインを降りてみると、あまり滑りやすいとはいえず。

うーん、うーん、と悩んでみるけれど、時間的にもう1本という訳にはいかず検定会が始まる。
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