「クラウンという名の資格検定(失敗編)」
2月の終わり頃に、一度受検してみたかったクラウンプライズという某スキー団体が開催する技能テストを受けて 華やかな玉砕 を演じてみた私。

キミハ、オ呼ビデナイヨ。

という評価を頂いて、某技術選手権の地区選が終わって うだぁぁぁ としていた精神状態に「喝」を入れて頂いたのは良かった。

いやまじで。

不合格であったのがショックと言えばそうなのであるが、ちょっと前にオリンピックが開催されたその地域で、今シーズンにそのクラウンプライズを受かったという話を聞いたことがない。

いや、それは大げさか。全日本スキー技術選手権大会とかに出場している選手とかを除いて、一般スキーヤーで合格したヒトなんているのかいなという状況(たぶん私が知らないだけとは思いますが)。

もともと合格は困難と言われ続けていた検定ではあったが、更に、更に。

けれども、それは噂だけであって、いくらレベルの高い地域のスキー場だとは言っても、無茶なことは言わないでしょ、と思った私。

先日の検定会場では、最後の講評の際にご丁寧に 「クラウンプライズに合格するというレベルは全日本スキー技術選手権大会に出場することができる程度と考えられ............云々」 と、その県のレベルで全日本って言われたって、
雪無し県に住んでいて、

かつ
サンデースキーヤー

の私にとって、ユメのまたユメ。
ユメの中で、ユメを見ている、ユメを見ていた

という感じのなのであろう。もちろん今の技術のまま、私の年齢が18歳くらいであれば、「全日本なんて、けっ」 という強気になれたとは思うが、ジッと手を見る.................まあ、そんなに無茶をする年齢でもないわな。

と言いつつも、諦めのあまり良くない私、スキーの検定でスキー場(スキースクール)に難易度の差は無いと思ってはいるが(思っているだけ、正直なところ実際にはあると思う)、検定員の好みとかは、検定員だって生身のニンゲンなのだから、「主観」なんてものが入ったっておかしくはない。

ちと前回の検定で、検定員に感情的な点数を付けられたような気がしたので(あくまでも気がしただけ)、違うスキー場で一度受検してみて、どんなものか確かめてみようということになった。

もちろん、受けるからには合格を目標に頑張ろうと、検定に向けて調整を始める私。

整地ショート(ショートターン:小回り)は、いい加減練習しすぎて飽き飽きしていたので、もうトレーニングという意味ではあまりセズに、微調整で演技の方法だけを考えて。

整地ロング(ロングターン:大回り)は、今シーズンに使った板が、とめどもなく ペタペタ であったため、何か良い方法は無いかと考えて、新しい板を買おうかとも思ったが、シーズンも終盤に差し掛かり、窓の外は 春うらら なのに私の財布の中は冬将軍が到来している財政難なので、クラブの若手君から、ロングの板を略奪して使うことに。

慣れない乗り心地に四苦八苦しながら、2日間滑り込んで、とりあえずは走り回れるようになった(気がした)。

んでもって、不整地ショートと制限滑降(いわゆるタイムアタック)は、捨てる(をい)

まあこうして見ると、受かる要素は無いわな。

−−−

話はチト変わります。

最終的に受けようと決めたのは、検定の週の火曜日だったか、水曜日だったか、木曜日だったか。宿の予約をしたのも、その時期で、検定が実際に開催されて、段取りはどうなっているのか、という話をスキースクールに問い合わせたのもその時期。

かなり前から「もう一度挑戦してみようかなぁ」と漠然と思ってはいたものの、
受かろうという気持ち

とか
受かりたいなぁ、という気持ち

は、あるものの、
受かる自信

とか、
受かる確信

なんてものは、サラサラ無いので、受験料も安くないし、楽しいスキーもチョットしたいし、と思って二の足を踏んでいたというのは、紛れもない事実であった。

けれども、先日、草技術選に出場したときに、間違いなく社交辞令ではあると思うが、その大会で優勝した選手に 「クラウン持っていないっすかぁー。落ちた?変なスキー場で受けたんじゃないですかぁー」と言われて、もちろん社交辞令なのは分かっている、分かっているが、やっぱりもう一度受けてみようかという気持ちが強くなってきた。

それでも、そろそろ 遊びのスキー なんていうものに魅力を感じつつある季節であるからして、うーん、うーん、と悩んでいた。

ふと、目に付いた雑誌の占い。私が生まれた日を担当する星座の運勢。
30日は、とんでもなくハッピーなことが起こります

と書いてあった。別の雑誌を見ると
30日のあなたの運勢。星6つ(満点)

というように、運勢はバラ色のようである。実力もない私、勢い と 運 と周りの仲間に支えられてここまでスキーヤーとして滑ってきた。だから今回も、
ノリ と 勢い と 運

で勝負しようと。それには、この週の受検はもってこいと思われた............いや、私に受検しろっ、と神様が指示しているのだ、と思ったりもした。

んが、今となって冷静に考えてみれば、同じ星座のスキーヤーなんて、それこそ星の数ほどいると思うし、そもそも心構えからして、間違っているというか、受かるはずもないというか。

−−−

さて、前日に荷物を準備して、出発するかなぁ、と思っていた私の目に飛び込むレーシングワンピ。

そう、回転競技とか大回転競技とかで選手が着ている、ピッタリとしたアレね。アレがスキー道具が置いてある部屋にぶら下がっていて..............持っていってみようかな、と邪念が湧く。

前回のお受験の時に、足りなかったもののヒトツとして、
気合い

というものが挙げられる。何回も言うが、技術を 気合い とか 勢い でカバーする私。今回は某技術選予選会と同様の気合いで望むつもりだったので、レーシングワンピに目が止まってしまって。

先日のこと、この冬に行われた全日本スキー技術選手権大会のビデオを見ていたら、上位選手はレーシングワンピを着用していることが目に付いた、というか、ビデオに映っていてレーシングワンピとか、空気抵抗を考慮したウェアではない選手を見つける方が難しい状態だった。

................私も着てみようかなぁ、もちろん制限滑降(ポールのタイムアタック)とかだけではなくて、整理ロングとか総合滑降とかするときにも(こらこら)

と、あーゆー選手は上手いからこそ格好良く、そしてアピールポイントが上がるというのに、まったくもって自分のことを理解していない私。

とりあえず、ワンピをカバンに詰め込み、いざ行かん決戦の地へ。

検定会場は野沢温泉。選んだ理由は簡単で
長野県であること

この週に開催されていること

の2つの条件の最大公約数が、ここのスキー場が該当した。もちろん他にも開催されているスキー場はあったが 「勝手知ったる他人の家」 というコトワザ(?)もあることだし、野沢温泉に決定。

けれども、現地に赴いて、検定を実施するゲレンデを聞いてみると、
カンダハーゲレンデで実施します

という回答。知っているヒトは知っている、競技専用のゲレンデで一般スキーヤーは滑ることはできないという場所で、「勝手知ったる他人の家」で選んだ割には、まったくもって知らないゲレンデで、いつものように シカバネっ になった私(屍)

受験生以外滑っていないゲレンデで実施された検定。たまにレーサーの選手とかが移動で通り過ぎるくらいで、滑る環境には最高。

−−−

さて、環境はよろしいとして講習内検定の総合技能判定に挑む私。

ちなみにプライズ検定の場合、通常は2日間で実施される。第1日目は講習内検定テストと称して、総合技能という課題で色々な滑り方と、斜度を滑って滑りの評価が実施される。

第2日目は、大回り、小回り、総合滑降、不整地小回りと、クラウンの場合は制限滑降というタイムを競う種目もあったりする。

その1日目。天気も良く、ゲレンデ状況もそんな感じだから、非常に快適に滑ることができた。

整地での滑りは、まあこんなものか、という感想で、先日のように 「スキーの最先端の技術はカービング&グラインドですので、それをしないと合格はちょっとね」 などという、ちょっと首を傾げたくなるような言葉は出ず(確かにそうかもしれないが、スキーの滑り方はいろいろあると思っている私なのです)、現在のスキーの形状を上手く引き出すことができているか、という私好みなポイントで実施された。

とりあえず、整地種目はそれなりに滑られたとは思うが、予定通りではあるが不整地は 逆噴射状態 で種目を終了する。

まあ、不整地の分で合格点は今回も見送りかなぁ、と思って終了。

さて2日目。

朝起きて、おもむろにレーシングワンピに足を通す私(マジデスカ)

とりあえず着てみて................やっぱり制限滑降以外で着るのは、ちと無謀だよな。1日目の出来が良ければ、まあ考えられなくもないが、と空回りする気合いを押しとどめつつ、ワンピをカバンに入れて検定に向かう。

大回り、小回り、総合滑降と無難に滑って、不整地小回りは浅いコブを、丁寧に..............と思ったら、丁寧どころか.............という感じになって。

さて、残るは制限滑降。

小心者の私は、他の受験者で、生きの良い若いと思われる方に、
制限滑降ってワンピとか着たりします?

なんて、仲間を捜して。他にもワンピを着るニンゲンを発見して。

悔いの残らないように、自分でできることは総てしたいと思っていたので、ワンピでポールをくぐる。

3年ぶりくらいに着たワンピ。天気が良かったこともあるが、なんだかとっても気持ちよかった。やっぱり着てよかったと、滑り終わってから思ったりもした。

しかし、集合場所に集まったときには、チト恥ずかしかったりした。全日本スキー技術選手権大会で上位にランクされる か○○○○○し選手 が、プライズ検定の前走をやっていたのですが、集合場所に行ったときに、彼の目が 点 になったのを見逃さず。

上着はとりあえず、寒かったので普通のウェアを羽織っていたのですが、その か○○○○○し選手 に
「フルワンピですか?」

と聞かれた私。ちょっと.............いや、かなり物珍しそうな目で見られた。

さて、各種目が終わって。結果を見に行って、まあ自分の滑った感想と同じ評価の結果となって。今の私では合格の二文字を得るには、技量不足なのは明白であった。

とりあえず前回の、気合いの入れ具合が分からなかった私からすれば、今回は頑張って滑ったと思う。

点数的にも、前回とそれ程変わりはないものとすれば、まあこれが自分の実力なのであろう。

しかし、遠い、遠すぎるぜ、クラウンプライズ。

結局、今回の受検でも13名で合格者はゼロ。聞いたところによると、ここのスキー場でのこの2年間で合格者は1名というものらしい。

目の前で合格したヒトを見たことないのは、イメージが掴めなくて困ったモノではあるけれど。全日本レベルになれば合格するさ、なんて言われたってな。

またトレーニングを頑張って、チャレンジしてみようと思った。

−−−

今回は板も2本使って、レーシングワンピも使って、道具的にも言い訳できない状態、そして気合いもバリバリ入れて滑って。

それでこの結果であるけれど、不合格であったのは予想はしていたけれども、ちと残念ではあった。

しかし心残りの無いように、しっかり滑られたのは良かった。

ワンピも、最初はちょっと恥ずかしいかなぁ、と思っていたが、全部に一生懸命滑られたという点においては、自分自身には合格点をあげたいと思う。
なせば成る、成さねばならぬ何事も

目標に向かって努力する気持ちと行動が大事だと思う。そこに結果が無くとも私は頑張ろうと思う。

諦めるのは、もう少し先の話。

悔しがるのは、諦めたときの話。
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